本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれています。
結論:乾燥注意報が指している災害は「火災」です
気象庁の説明です。
乾燥注意報は、空気の乾燥により災害が発生するおそれがあると予想したときに発表します。具体的には、大気の乾燥により火災・延焼等が発生する危険が大きい気象条件を予想した場合に発表します。
肌や喉の乾燥の話ではありません。火が出やすく、燃え広がりやすいという意味です。
注意報の名前は現象を表していますが、気象庁が想定している「災害」は注意報ごとに違います。そこを知っておくと、出たときに何をすればいいかが変わります。
1. 注意報ごとの「災害」の中身
| 注意報 | 気象庁が挙げている具体的な災害 |
|---|---|
| 乾燥注意報 | 火災・延焼等 |
| 低温注意報 | 農作物の被害(冷夏の場合も含む)や水道管の凍結や破裂 |
| 霜注意報 | 春・秋に気温が下がって霜が発生することによる農作物や果実の被害 |
| 濃霧注意報 | 濃い霧により見通しが悪くなることによる交通障害等 |
| 着氷注意報 | 水蒸気や水しぶきの付着・凍結による通信線・送電線の断線、船体着氷による転覆・沈没等 |
| 着雪注意報 | 雪が付着することによる電線等の断線や送電鉄塔等の倒壊等(気温0℃付近で発生しやすい) |
雪の警報・注意報については雪の警報の記事にまとめました。この記事はそれ以外です。
2. 低温注意報は、夏にも出ます
低温注意報は、低温により災害が発生するおそれがあると予想したときに発表します。具体的には、低温による農作物の被害(冷夏の場合も含む)や水道管の凍結や破裂による著しい被害の発生するおそれがあるときに発表します。
カッコの中を読んでください。「冷夏の場合も含む」とあります。低温注意報は冬だけのものではありません。
そして水道管の凍結・破裂が明記されています。店舗や事務所を持っている方には直接関係します。
3. 霜注意報は「春・秋」
具体的には、春・秋に気温が下がって霜が発生することによる農作物や果実の被害が発生するおそれのあるときに発表します。
真冬ではなく春と秋です。霜が降りること自体は冬なら当たり前なので、作物が育っている時期に降りることが問題という位置づけです。
4. 着氷と着雪は別のものです
名前が似ていますが、原因も被害も違います。
| 何が付くか | 被害 | |
|---|---|---|
| 着氷 | 水蒸気や水しぶきの付着・凍結 | 通信線・送電線の断線、船体着氷による転覆・沈没 |
| 着雪 | 雪の付着 | 電線等の断線、送電鉄塔等の倒壊(気温0℃付近で発生しやすい) |
どちらも停電につながり得ます。備えは停電の記事にまとめました。
着氷注意報には船体着氷による転覆・沈没という、他にはない重い被害が挙げられています。
5. 濃霧注意報は「交通障害」
対象となる災害として、濃い霧により見通しが悪くなることによる交通障害等の災害があげられます。
霧そのものではなく見通しの悪さが災害の原因です。車で出る予定があるかどうかで、受け取り方が変わります。
6. 乾燥注意報が出た日にできること
火災・延焼が想定されている、という前提で並べます。
- 火の元を見て回る(ストーブ、調理器具、喫煙場所)
- 可燃物を火気から離す
- 住宅用火災警報器が動くか確認する(警報器の記事)
- 消火器の位置と期限を確認する(消火器の記事)
- 風が強い日は延焼の条件が重なる(風の階級の記事)
リチウムイオン電池の充電場所も、この機会に見直す価値があります(リチウムイオン電池の記事)。
7. 低温注意報が出た日にできること
水道管の凍結・破裂が想定されています。
- 屋外のむき出しの配管を確認する
- 長時間使わない設備の水抜きを検討する
- 店舗を休む日の前はとくに注意する
具体的な凍結対策の方法について、当サイトでは一次情報を確認していません。水道事業者(自治体の水道局等)の案内をご確認ください。
8. 注意報と警報の違い
気象庁の説明では、警報は「重大な災害」、注意報は「災害」という言葉で書き分けられています。
この記事で扱った6つはすべて注意報で、対応する警報はありません。「注意報だから軽い」のではなく、警報の設定がない種類だということです。
警報の名称は変更が進んでいます(危険警報の記事)。これらの注意報がどう扱われるかについて、当サイトでは確認していません。
停電と火災への備えについて
以下は広告です。当サイトでは、これらの製品がこれらの事象にどこまで役立つかを検証していません。仕様・価格・内容は変更されることがあるため、必ず公式サイトで最新の内容をご確認ください。優劣を示すものではなく、選択肢として並べています。
電源の備え:
持ち出し袋の選択肢:
FAQ
乾燥注意報は肌の乾燥の話ですか。
違います。「大気の乾燥により火災・延焼等が発生する危険が大きい気象条件」を予想した場合に発表されます。
低温注意報は冬だけですか。
「低温による農作物の被害(冷夏の場合も含む)」とあり、夏にも出ることがあります。
霜注意報はいつ出ますか。
「春・秋に気温が下がって霜が発生することによる農作物や果実の被害」が対象です。
着氷と着雪は何が違いますか。
着氷は水蒸気や水しぶきの付着・凍結(船体着氷を含む)、着雪は雪の付着です。
これらに警報はありますか。
この記事で扱った6つは注意報です。気象庁の一覧に、対応する警報は挙げられていません。
参照した一次情報
- 気象庁「気象警報・注意報の種類」 jma.go.jp
2026年9月19日確認。乾燥注意報(火災・延焼等)、低温注意報(農作物の被害・冷夏を含む、水道管の凍結や破裂)、霜注意報(春・秋の農作物や果実の被害)、濃霧注意報(見通しが悪くなることによる交通障害等)、着氷注意報(水蒸気や水しぶきの付着・凍結による通信線・送電線の断線、船体着氷による転覆・沈没等)、着雪注意報(電線等の断線や送電鉄塔等の倒壊等、気温0℃付近)に関する引用はこのページに基づきます。凍結対策の具体的方法、および警報の名称変更におけるこれらの注意報の扱いは確認していません。
関連記事
- 暴風雪警報は「大雪+暴風」ではありません|雪の警報・注意報6種類の読み分け
- 住宅用火災警報器は10年で交換|点検のやり方と、訪問販売に注意すること
- 住宅用消火器の選び方と捨て方|粉末と強化液の違い、処分の3つの方法
- 停電に備える|何日分を想定するか、ポータブル電源を選ぶときに見る数字
- 「やや強い風」でも10m/s以上|気象庁の風の用語と、平均風速という前提
- エチルベンゼンの指針値が10分の1になりました|室内濃度指針値13物質の一覧
このテーマの記事一覧:防災・防犯・安全
この記事は当サイト運営者が執筆しました。気象の専門家による記事ではありません。上記の確認日以降に気象庁の記載が変わっている可能性があります。実際の行動の判断は、最新の気象情報と自治体の情報に従ってください。


コメント