「やや強い風」でも10m/s以上|気象庁の風の用語と、平均風速という前提

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結論:「強い風」も「非常に強い風」も、気象庁では数字が決まっています

天気予報で聞く言葉には、すべて定義があります。気象庁の予報用語です。

用語風速(10分間平均)
静穏風力0(0.3m/s未満
やや強い風10m/s以上15m/s未満
強い風15m/s以上20m/s未満
非常に強い風20m/s以上30m/s未満
暴風暴風警報基準以上の風
猛烈な風およそ30m/s以上、または最大瞬間風速が50m/s以上

「やや強い風」でも10m/s以上です。「やや」という語感より、実際はかなり強い風を指します。

台風の風の性質そのものについては別記事にまとめています(進行方向の右側が強い、眼のあとに吹き返しが来る)。

1. 「風速」は10分間の平均です

ここが誤解の元になります。

風速 10分間平均風速を指し、毎秒×.×m、または×.× m/sと表す。
最大風速 10分間平均風速の最大値。

一方、瞬間の値は別の定義です。

瞬間風速 風速計の測定値(0.25秒間隔)を3秒間平均した値(測定値12個の平均値)
最大瞬間風速 瞬間風速の最大値。

「風速20m/s」と言われても、瞬間的にはもっと強い風が吹きます。猛烈な風の定義に「最大瞬間風速が50m/s以上」が併記されているのは、そのためです。

気象庁は用語の誤りも示しています。

× 瞬間最大風速最大瞬間風速
× 風が衰える → 風が弱まる

2. 風力階級と警報の対応

気象庁風力階級表のうち、海上警報に対応する部分です。

風力相当風速(m/s)備考
713.9以上 17.2未満海上風警報に相当
817.2以上 20.8未満海上強風警報に相当
920.8以上 24.5未満
1024.5以上 28.5未満海上暴風警報に相当
1128.5以上 32.7未満
1232.7以上海上暴風警報または海上台風警報に相当

台風の暴風域についても定義があります。

台風の風速25m/s以上の暴風域。

3. 静岡で関係する風の名前

気象庁の用語集には、地域性のある風も収録されています。

用語気象庁の説明
海風日中、気温の低い海面から気温の高い陸地に向かって吹く風
陸風夜間、気温の低い陸地から気温の高い海面に向かって吹く風
朝(夕)なぎ海陸風の弱まる朝夕に沿岸でほとんど風が吹かなくなること
おろし山から吹きおろす局地的な強風(例:六甲おろし、赤城おろし)
離岸風岸から離れる方向に向かって吹く風
季節風日本付近では冬期に一般には北西、夏期に南東または南西

離岸風には注意書きがあります。

海岸付近では比較的波が穏やかでも、沖合では波が高くなっていることが多い。

浜辺が穏やかに見えても、沖は違う。海沿いで遊ぶときに知っておく価値があります。

4. 突風と風の息

突風 急に吹く強い風で継続時間の短いもの。
風の息 瞬間の風速の変動幅。(用例:風の息が大きい)

平均風速が同じでも、風の息が大きい日は体感も危険度も変わります。

5. 春一番

春一番 冬から春への移行期に、初めて吹く暖かい南よりの強い風

気象庁は立春からの期間で定義していると記載されています。当サイトでは正確な定義期間を確認していません。気象庁のページでご確認ください。

6. 数字で判断する

予報で使われる言葉を、行動に落とすとこうなります。

  1. 「やや強い風」(10m/s以上)で、看板やのぼりをしまう判断をする
  2. 「強い風」(15m/s以上)で、外に置いたものを全部入れる
  3. 「非常に強い風」(20m/s以上)で、外出予定を見直す
  4. 「猛烈な風」が予想されたら、窓から離れられる部屋を決めておく
  5. 予報は平均風速なので、瞬間的にはもっと強い風が吹くと想定する

当サイトでは、何m/sから何が起きるかの目安は示しません。気象庁は参考資料として「風の強さと吹き方」を公開しています。そちらをご確認ください。

避難の判断そのものは警戒レベルの記事にまとめています。

備えを用意する場合

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FAQ

「やや強い風」なら大丈夫ですか。

気象庁の定義は「風速が10m/s以上15m/s未満の風」です。当サイトでは安全かどうかを判断しません。

風速と最大瞬間風速はどう違いますか。

風速は10分間平均、瞬間風速は0.25秒間隔の測定値を3秒間平均した値です。定義が異なります。

暴風はいくつからですか。

気象庁の定義は「暴風警報基準以上の風」です。数値は基準によります。用例として「風速が20m/s以上の暴風」が挙げられています。

台風の暴風域とは。

台風の風速25m/s以上の暴風域」と記載されています。

海が穏やかなら泳いでよいですか。

離岸風について「海岸付近では比較的波が穏やかでも、沖合では波が高くなっていることが多い」と注記されています。当サイトでは遊泳の可否を判断しません。

参照した一次情報

  • 気象庁「予報用語|風」 jma.go.jp
    2026年9月15日確認。風速・最大風速・瞬間風速・最大瞬間風速の定義、風力階級表と海上警報の対応、やや強い風〜猛烈な風の風速区分、暴風域、突風・風の息、海風・陸風・朝夕なぎ・おろし・離岸風・季節風・春一番の説明に関する引用はこのページに基づきます。

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この記事は当サイト運営者が執筆しました。気象の専門資格を持つ者による記事ではありません。上記の確認日以降に気象庁の記載が変わっている可能性があります。実際の行動は、最新の気象情報とお住まいの自治体の情報に従ってください。

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