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結論:冷房を1℃上げると年940円、暖房を1℃下げると年1,650円です
資源エネルギー庁の省エネポータルサイトが、エアコンの省エネ行動を金額に換算しています。数字を先に並べます。
| やること | 条件 | 年間の省エネ量 | 年間の節約額 |
|---|---|---|---|
| 暖房の設定温度を1℃下げる | 外気温6℃、21℃→20℃(9時間/日) | 電気53.08kWh | 約1,650円 |
| 暖房を1日1時間短くする | 設定温度20℃ | 電気40.73kWh | 約1,260円 |
| フィルターを月1〜2回掃除する | 目詰まりした状態との比較(2.2kW) | 電気31.95kWh | 約990円 |
| 冷房の設定温度を1℃上げる | 外気温31℃、27℃→28℃(9時間/日) | 電気30.24kWh | 約940円 |
| 冷房を1日1時間短くする | 設定温度28℃ | 電気18.78kWh | 約580円 |
ここから読み取れることが2つあります。
- 冷房より暖房のほうが、同じ1℃でも効く(940円に対して1,650円)
- フィルター掃除だけで年約990円。設定温度をいじるのと同じ桁です
1. なぜ暖房のほうが大きいのか
サイトは、エアコンの仕組みをこう説明しています。
エアコンは、熱を運ぶポンプのような働きをする「ヒートポンプ」という仕組みで、冷房時には室内の空気の熱を室外へ、暖房時には室外の空気の熱を室内へと移動させることで冷房と暖房の両方を行うことができます。
運ぶのは室内と室外の温度差です。試算の前提を見てください。冷房は外気31℃に対して室内27℃(差4℃)、暖房は外気6℃に対して室内21℃(差15℃)。差が大きいほど運ぶ仕事が増えるので、暖房側で1℃動かしたときの金額が大きくなります。
2. フィルター掃除は「月に1回か2回」
サイトの表現は「フィルターを月に1回か2回清掃。」です。比較の条件は「フィルターが目詰りしているエアコン(2.2kW)とフィルターを清掃した場合の比較」で、年約990円。
設定温度を我慢して1℃動かすのと、フィルターを月1〜2回外して洗うのが、ほぼ同じ金額です。先にやるべきはフィルターのほうです。
内部のクリーニングについては、別の注意書きがあります。
長時間使用されたエアコンは内部に埃等がたまることにより、エアコンの性能を低下させることがあります。また、内部にカビが繁殖することで、異臭の原因やアレルギー症状の原因となるという報告もあります。
そのうえで、「知識のある事業者に依頼すれば」性能回復と省エネにつながる可能性があるとしています。自分で内部まで洗う話ではありません。
3. 室外機のまわりは空けておく
室外機の吹出口にものを置くと、冷暖房の効果が下がります。
ヒートポンプは室外機で熱をやり取りしています。吹出口をふさぐと、その熱が逃げません。物置き代わりにしない、植木鉢を置かない、囲わない。金額の試算は出ていませんが、原理として効きます。
4. エアコン以外でできること
| 時期 | サイトが挙げている工夫 |
|---|---|
| 冷房時 | ・ドア・窓の開閉は少なく ・レースのカーテンやすだれなどで日差しをカット ・外出時は、昼間でもカーテンを閉めると効果的 ・扇風機を併用(風がカラダにあたると涼しく感じます) |
| 暖房時 | ・ドア・窓の開閉は少なく ・厚手のカーテンを使用。床まで届く長いカーテンの方が効果的 ・扇風機を併用(暖まった空気を循環させる) ※適宜、換気をしましょう |
扇風機(サーキュレーター)は冷房でも暖房でも挙がっています。冷房では体に風を当てて体感温度を下げる、暖房では天井にたまった暖かい空気を下ろす、という使い分けです。
5. 数字の前提を確認してください
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 電気料金単価 | 31円/kWh(令和4年7月 全国家庭電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価・税込) |
| 機器 | エアコン2.2kW |
| 使用時間 | 9時間/日 |
| 外気温 | 冷房31℃/暖房6℃ |
| 元データ | 「省エネ性能カタログ2015年夏版」(資源エネルギー庁)、「家庭の省エネ大事典2012年版」(省エネルギーセンター) |
サイト自身が「電気・ガス等の料金単価は、時期や地域により異なります」と注記し、最新の単価は契約中の事業者に問い合わせるよう案内しています。また、掲載データは省エネルギーセンターの実測値で、使用する機器・居住地域・住宅によって異なるとされています。
2.2kWは6畳用の目安の大きさです。大きい部屋の大きいエアコンなら、金額はこれより大きくなります。
6. 冬の「1℃」には根拠があります
サイトの見出しは「冬の暖房時の室温は20℃を目安に。」です。試算も21℃→20℃で作られています。夏は「冷やしすぎに注意し、無理のない範囲で室内温度を上げる。」で、27℃→28℃。
ただし、暑さについては健康の側の基準が別にあります。室温を上げることと熱中症の予防は、そのまま両立しません。熱中症警戒アラートについては熱中症警戒アラートの記事にまとめています。
7. 実務としてやること
- フィルターを月1〜2回洗う(設定温度1℃分と同じ効果です)
- 室外機の吹出口の前を空ける
- 冬は室温20℃を目安にする(1℃で年約1,650円)
- 扇風機を1台置く(冷房でも暖房でも使います)
- 夏の外出時は昼でもカーテンを閉める
- 自宅の単価は検針票または契約中の会社で確認する
当サイトでは特定のエアコンやクリーニング業者を推奨しません。算出根拠は資源エネルギー庁の省エネポータルサイトでご確認ください。
FAQ
冷房と暖房、どちらの設定温度を見直すほうが効きますか。
試算では暖房です。1℃下げて年約1,650円、冷房は1℃上げて年約940円です(いずれも2.2kW・9時間/日・31円/kWh)。
フィルター掃除はどのくらいの頻度ですか。
サイトは「月に1回か2回」としています。目詰まりした状態との比較で年約990円の差です。
エアコンの内部は自分で洗えますか。
サイトは内部の汚れについて「知識のある事業者に依頼すれば」性能回復と省エネにつながる可能性があるとしています。自分で洗う方法は示されていません。
この金額は自分の家にも当てはまりますか。
当てはまりません。エアコン2.2kW・9時間/日・単価31円/kWhという前提の試算です。機器・地域・住宅によって異なるとサイト自身が注記しています。
つけっぱなしと、こまめに消すのはどちらが得ですか。
サイトが示しているのは「必要なときだけつける」という方向で、1日1時間短縮した場合の試算(冷房約580円、暖房約1,260円)です。つけっぱなしとの比較試算は掲載されていません。
参照した一次情報
- 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト「無理のない省エネ節約(エアコン)」 enecho.meti.go.jp
2026年9月20日確認。設定温度・運転時間・フィルター清掃の省エネ量と節約額、冷房時・暖房時の工夫、室外機の注意、ヒートポンプの仕組み、内部クリーニングに関する記述はこのページに基づきます。 - 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト「無理のない省エネ節約」(算出根拠) enecho.meti.go.jp
2026年9月20日確認。電気31円/kWh(令和4年7月 全国家庭電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価・税込)および元データの出典に関する記述はこのページに基づきます。
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この記事は当サイト運営者が執筆しました。上記の確認日以降に資源エネルギー庁の記載や料金単価が変わっている可能性があります。ご自宅の節約額は、契約中の電気料金単価と実際の使用時間で計算してください。



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