土砂キキクルは黒になる前に動きます|高齢者は赤、一般は紫が避難の基準

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結論:黒(災害切迫)は、すでに起きている可能性が高い状態です

気象庁の記載です。

「災害切迫」(黒)が出現した場合、土砂災害警戒区域等では、命に危険が及ぶような土砂災害が切迫しているか、すでに発生している可能性が高い状況となります。

つまり黒を見てから動くのでは遅い、という設計です。そのため気象庁は、避難の基準を色で明示しています。

高齢者等の方は遅くとも「警戒」(赤)が出現した時点で、一般の方は遅くとも「危険」(紫)が出現した時点で、速やかに危険な場所からの避難を開始することが重要です。

1. 土砂キキクルとは

土砂キキクルは、大雨による土砂災害発生の危険度の高まりを、地図上で1km四方の領域(メッシュ)ごとに5段階に色分けして示す情報です。常時10分毎に更新しており(中略)どこで危険度が高まっているかを把握することができます。

そして、色のうち黒以外は予測値です。

避難にかかる時間を考慮して、60分雨量および土壌雨量指数の最大6時間先までの予測値を用いて「危険」(紫)、「警戒」(赤)、「注意」(黄)、「今後の情報等に留意」(無色)の危険度を表示しています。

2. 色と警戒レベルの対応

相当する警戒レベルすること
「注意」(黄)避難行動の確認が必要とされる警戒レベル2相当ハザードマップ等で災害が想定されている区域、避難先、避難経路を確認する
「警戒」(赤)高齢者等の避難が必要とされる警戒レベル3相当高齢者等はこの段階で避難の判断。一般の方も行動を見合わせ、準備を始める
「危険」(紫)危険な場所からの避難が必要とされる警戒レベル4相当避難指示が出ていなくても、自ら避難の判断をする
「災害切迫」(黒)切迫しているか、すでに発生している可能性が高い

警戒レベルそのものの読み方はこちらで整理しています。

3. 令和8年5月から名称が変わりました

気象庁のページでは、土砂災害に関する情報がレベル2土砂災害注意報、レベル3土砂災害警報、レベル4土砂災害危険警報、レベル5土砂災害特別警報という名称で記載されています。令和8年5月の新たな防災気象情報の運用開始に伴うものです。

あわせて、運用も変わりました。

従来、土砂キキクルで、周辺3km四方で判定されたうち最大の危険度を当該1kmメッシュの危険度(最終的な判定結果)としていた取扱いは、廃止しました。

なお気象庁は、従来の基準をそのまま用いることにより、従来と同等のタイミングで発表可能としています。

4. キキクルだけで避難を決めない

避難等の判断は、土砂キキクルのみで行うのではなく、危険度が高まっている領域内の土砂災害警戒区域等に絞り込んで行う必要があります。

そして、

該当する領域(メッシュ)の周辺の危険度も参考にするなど、危険度の面的な広がりにも着目してください。

自宅のメッシュだけを見るのではありません。色は面で見ます。

5. 色が付かない場所があります

平坦で土砂災害が発生しえない領域や、建物がなく定住者がいないなど定常的に人が活動していないため重大な被害を及ぼす土砂災害の危険性が認められない場所では、レベル3土砂災害警報、レベル4土砂災害危険警報の判断基準は設定しておりませんので、これらを意味する「警戒」(赤)、「危険」(紫)、「災害切迫」(黒)の表示となることはありません。

登山やキャンプなど、そういう場所で活動する場合は、気象庁は「雨雲の動き」等で最新の状況を確認するとともに、危険な場所から離れることが重要としています。色が付いていない=安全、ではありません。

6. 雪のときは精度が落ちます

土砂キキクルでは、降った雪が積雪として地表に蓄えられる過程やこれが融けて地中に浸み込む過程は考慮していないため、降雪時・融雪時は土砂災害発生の危険度を正確に表現できていない場合があります。

また、解析雨量を用いていることによる注意もあります。

レーダーの電波が雨雲以外のものから反射されることなどが原因で、実際の降水よりも遥かに強い降水が狭い範囲に解析される場合があり、土砂キキクルでより高い危険度の判定となることがあります。

外れ方の癖まで公開されているのがこの情報の特徴です。

7. 3つのポイント

気象庁が「土砂災害から命を守るために知っておきたいポイント」として挙げているものです。

  1. 普段から土砂災害の危険性が認められる場所を把握。急傾斜地や渓流の付近など、命が脅かされる危険性が認められる場所は都道府県が土砂災害警戒区域等に指定しています。ハザードマップ等で自宅が該当するか確認する
  2. 雨が降り出したら警報等に留意。レベル2土砂災害注意報が発表されたら、土砂キキクルでこまめに確認する
  3. 早めの避難が重要。高齢者等は赤、一般の方は紫で、区域の外の安全な場所へ

8. 逃げられないと判断したとき

避難をしようとしたときに、道路冠水や暴風等のために、指定緊急避難場所への移動はかえって命に危険を及ぼす状況となっていると判断した場合には、そのときに、その場所よりは相対的に安全な場所へ直ちに移動する等、次善の行動をとってください。

具体例として、自宅・施設等の崖から少しでも離れた部屋で待避したり、近隣の堅牢な建物に緊急的に移動することが挙げられています。

そして、

自治体から避難情報が発令されていなくても、危険を感じたら躊躇することなく自主避難をお願いします。

普段と異なる状況(土砂災害の前兆現象)に気づいた場合は、直ちに周りの人と安全な場所に避難し、市町村役場等に連絡する、とされています。当サイトでは前兆現象の具体的な内容を確認していません。

停電と避難への備え

以下は広告です。当サイトでは、これらの製品を災害時に使用して検証したわけではありません。仕様・価格・在庫は変更されることがあるため、必ず公式サイトで最新の内容をご確認ください。優劣を示すものではなく、選択肢として並べています。

停電時の電源を確保する場合:Jackery(ジャクリ)のポータブル電源

備蓄品をまとめて用意する場合:防災士監修の防災グッズ44点セット

FAQ

何色になったら逃げますか。

気象庁は高齢者等は「警戒」(赤)、一般の方は「危険」(紫)が出現した時点を、遅くとも避難を開始する目安としています。

黒になってからでは遅いですか。

「災害切迫」(黒)は切迫しているか、すでに発生している可能性が高い状況とされています。

更新の頻度は。

常時10分毎に更新され、1km四方のメッシュごとに5段階で色分けされます。

色が付いていなければ安全ですか。

いいえ。判断基準が設定されていない場所では赤・紫・黒が表示されません。また過去30分間の最大危険度を表示している点にも留意が必要です。

雪の時期も使えますか。

気象庁は降雪時・融雪時は危険度を正確に表現できていない場合があるとしています。

参照した一次情報

  • 気象庁「土砂キキクル」 jma.go.jp
    2026年9月16日確認。1km四方のメッシュ・5段階・10分毎の更新、黒が切迫または発生の可能性が高い状況である旨、最大6時間先までの予測値を用いる旨、赤と紫という避難の目安、色と警戒レベルの対応、令和8年5月の運用開始に伴う名称と3km四方の取扱いの廃止、警戒区域等に絞り込む必要と面的な広がり、判断基準が設定されない場所、過去30分間の最大危険度の表示、降雪時・融雪時の限界、解析雨量に起因する過大評価、3つのポイント、移動が危険な場合の次善の行動と自主避難に関する引用はこのページに基づきます。

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この記事は当サイト運営者が執筆しました。気象・防災の専門家による記事ではありません。上記の確認日以降に気象庁の記載が変わっている可能性があります。実際の避難行動は、そのときの気象庁および自治体の情報に従ってください。

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