ブリーチはパッチテストができません|染毛剤と脱色剤、分類ごとの中身

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結論:過硫酸塩を配合したブリーチは、パッチテストができません

日本ヘアカラー工業会(JHCIA)の記載です。

過去に過硫酸塩を配合した脱色剤でかぶれたことのある方は絶対に使用しないでください。過硫酸塩を配合した製品では皮膚アレルギー試験(パッチテスト)はできません。

ヘアカラーは48時間前のパッチテストで事前に確認できます。しかしブリーチには、その手段がありません。「テストして大丈夫なら使う」ができない製品だということです。

この記事は、ヘアカラーリング製品を分類ごとに整理したものです。色の話ではなく、何が入っていて、何が起こるかの話です。

1. 永久染毛剤(医薬部外品)

医薬部外品に該当し、ヘアカラーリング製品の中では、毛髪を染めたり(染毛効果)や毛髪を明るくしたり(脱色効果)することにすぐれている製品です。ヘアカラーをする前に毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を行って下さい。

A-1 酸化染毛剤(ヘアカラー)

通称ヘアカラー/ヘアダイ/白髪染め/おしゃれ染め/おしゃれ白髪染め/ファッションカラー
剤型クリーム/乳液/液状/エアゾール/泡/粉末
色持ち2〜3か月間
成分「パラフェニレンジアミン」「メタアミノフェノール」「パラアミノフェノール」「トルエン-2,5-ジアミン」などの酸化染料を含む1剤過酸化水素を含む2剤

仕組みも示されています。

アルカリにより毛髪が膨潤され、酸化染料が毛髪中に浸透し、酸化して結びつくことで発色します(染毛作用)。同時に、過酸化水素の作用によりメラニン色素が分解され髪色を明るくします(脱色作用)。

染めるのと明るくするのを、同時にやっているということです。だから髪への負担が大きくなります。

酸化染料」が体質や体調などの変化によりアレルギー反応をおこす場合がありますので、毎回パッチテストを行う必要があります。

A-2 非酸化染毛剤

通称オハグロ式白髪染め
色調・色持ち黒〜黒褐色、約1か月間
成分「タンニン酸」や「ピロガロール」などの多価フェノールを含む1剤「硫酸第一鉄など」を含む2剤
使い方まず1剤を塗布し、その後2剤を塗布

ここが実用的です。

酸化染毛剤でかぶれやすい人でも使用できる場合があります。
パーマがかかりにくいこともあります。
アレルギー反応をおこす場合がありますので、毎回皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を行う必要があります。

「使用できる場合があります」であって「安全です」ではありません。JHCIAは続けてこう書いています。

「酸化染料」は使われていませんが、まれにかぶれを起こすことがありますので、酸化染毛剤と同様、使用前には毎回必ずパッチテストを行ってください。

2. 脱色剤・脱染剤(医薬部外品)

医薬部外品に該当し、毛髪を明るくしたり(脱色効果)、毛髪に残っている染料を分解したり(脱染効果)することにすぐれている製品です。

D-1 脱色剤(ヘアブリーチ/ヘアライトナー)

  • 毛髪を明るくします
  • 毛髪を染める作用はありません
  • 1剤式、2剤式、3剤式の様々なタイプがあります
  • 過硫酸塩が配合されている製品は、髪をかなり明るくする効果があります

過硫酸塩の中身も明記されています。

過硫酸塩:過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム

成分表示でこの3つを探せば、該当するかどうかが分かります。

D-2 脱染剤

毛髪に残ったヘアカラーによる髪色をとる時に使用します。ただし、黒く(濃く)染められた色やヘアマニキュアの色をとることは困難です。(中略)この製品には過硫酸塩が配合されています。

毛髪の手入れが十分でない場合、毛髪を傷めるおそれがありますから、ご使用後は毛髪の手入れを十分にしてください。

脱染剤は全製品に過硫酸塩が入っているという書き方です。

3. ここが一番の違いです

分類パッチテストかぶれた経験がある場合
酸化染毛剤(ヘアカラー)毎回必ず行う絶対に使用しない
非酸化染毛剤(オハグロ式)毎回必ず行う
過硫酸塩配合の脱色剤できません絶対に使用しない

事前に確かめる方法がないまま使う。これがブリーチの構造的なリスクです。やけどとアナフィラキシーの記事とあわせてお読みください。

4. パッチテストの細かい注意

手順そのものは別記事にまとめていますが、JHCIAの詳細ページには、あまり知られていない注意が並んでいます。

・テスト液を綿棒にとり、腕の内側に10円硬貨大にうすく塗って、自然乾燥させます
30分くらい放置しても乾かない場合は液のつけ過ぎです。余分な液をコットンやティッシュペーパーでこすらないように軽くふきとってください
パッチテスト中は、入浴やシャワーをひかえてください。やむなくシャワーを浴びるなどの場合は、テスト液を塗った部分を濡らさないように
・テスト液を塗ったところは絆創膏等で覆わないでください
・48時間経過後、異常がないことを確認したうえで、すぐにヘアカラーリングします

48時間は入浴を控える。ここが実行の障害になりやすい部分です。そしてテストが終わったら「すぐに」染めるとされています。時間を空けると意味が薄れるという設計です。

準備物も具体的です。使用説明書、実際に染めようとしている第1剤と第2剤、綿棒、コットンやティッシュペーパー、混合する小皿。「製品によって混合の割合が異なりますからご注意ください」とも書かれています。

5. 選ぶときの順番

  1. 過去にかぶれた経験があるかを確認する。あれば皮膚科へ
  2. 明るくしたいのか、染めたいのかを分ける(脱色剤に染める作用はありません)
  3. 成分表示で過硫酸塩(アンモニウム/カリウム/ナトリウム)を探す
  4. 該当するなら、パッチテストができない製品だと理解して判断する
  5. 酸化染毛剤・非酸化染毛剤なら、48時間前にパッチテスト

当サイトでは、個別の製品の可否を判断できません。製品の使用説明書をご確認ください。

ホームケア用品を探す場合

以下は広告です。当サイトではこれらの製品の効果を検証していません。広告内の表現は広告主によるものです。成分・価格・定期便の条件は変更されることがあるため、必ず公式サイトでご確認ください。

ケア用品はアレルギー反応を防ぐものではありません。脱染剤については「ご使用後は毛髪の手入れを十分にしてください」とJHCIAが記載しています。

アウトバスなど、自宅のケア用品:

美容室専売のヘアケア用品・美容家電を扱う通販サイト(サロンを検索・予約するサイトではありません):

ビューティーパーク

FAQ

ブリーチの前にパッチテストをすれば安心ですか。

JHCIAは「過硫酸塩を配合した製品では皮膚アレルギー試験(パッチテスト)はできません」としています。

オハグロ式ならかぶれませんか。

「酸化染毛剤でかぶれやすい人でも使用できる場合があります」とされていますが、「まれにかぶれを起こすことがありますので、酸化染毛剤と同様、使用前には毎回必ずパッチテストを行ってください」とも書かれています。

ブリーチで色を抜いてから染められますか。

脱色剤には「毛髪を染める作用はありません」。脱染剤は「黒く(濃く)染められた色やヘアマニキュアの色をとることは困難です」とされています。

パッチテスト中にお風呂に入れますか。

JHCIAは「パッチテスト中は、入浴やシャワーをひかえてください」としています。やむを得ない場合は塗った部分を濡らさないよう案内されています。

48時間後に問題なければ、いつ染めればよいですか。

48時間経過後、異常がないことを確認したうえで、すぐにヘアカラーリングします」とされています。

参照した一次情報

  • 日本ヘアカラー工業会「ヘアカラーリング製品の分類(詳細)」 jhcia.org
    2026年9月15日確認。永久染毛剤(酸化染毛剤・非酸化染毛剤)と脱色剤・脱染剤の特徴、成分、色持ち、メカニズム、過硫酸塩の種類、過硫酸塩配合製品ではパッチテストができないことに関する引用はこのページに基づきます。
  • 日本ヘアカラー工業会「皮膚アレルギー試験(パッチテスト)について」 jhcia.org
    2026年9月15日確認。準備物、10円硬貨大・自然乾燥、乾かない場合の対処、入浴を控えること、絆創膏で覆わないこと、48時間後にすぐ染めることに関する引用はこのページに基づきます。

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この記事は当サイト運営者が執筆しました。医師による記事ではありません。上記の確認日以降に日本ヘアカラー工業会の記載が変わっている可能性があります。症状がある場合は皮膚科を受診してください。

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