市販ヘアカラーの箱と説明書、どこを見るか|使ってはいけない人の条件

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この記事は医師によるものではありません。毛髪診断士である当サイト運営者が、業界団体の公開情報を整理したものです。

結論:色番号より先に見る場所があります

市販のヘアカラーを買うとき、多くの方は正面の色見本を見ます。ただ、その真上に、メーカーやブランドにかかわらず全製品共通で書かれている注意事項があります。日本ヘアカラー工業会(JHCIA)の説明です。

メーカーやブランドにかかわらず、全ヘアカラー共通で、製品正面上部の目立つところに注意事項が書かれています。

・ヘアカラーでかぶれたことのある方は絶対に使用しないでください。
・ヘアカラーはアレルギー反応をおこすことがあります。
皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を毎回必ず行ってください。

ここが共通表示になっているのは、色選びより優先度が高いと業界が判断しているからです。

この記事の想定読者

  • 市販のヘアカラーを自分で使っている方
  • 説明書を読まずに染めている方
  • 体調や持病との関係が気になっている方

1. 「使用しないでください」に当てはまる人

箱の側面や説明書に書かれているリストです。ここに心当たりがある方は、今回は染めないでください。

該当する方
今までに本品に限らずヘアカラーでかぶれたことのある方
染毛中または直後に、じんましん(かゆみ、発疹、発赤)あるいは気分の悪さ(息苦しさ、めまい等)を経験したことのある方
皮膚アレルギー試験(パッチテスト)の結果、皮膚に異常を感じた方
頭皮あるいは皮膚が過敏な状態になっている方(病中、病後の回復期、生理時、妊娠中等
頭、顔、首筋に、はれもの、傷、皮膚病がある方
腎臓病、血液疾患等の既往症がある方
体調不良の症状が持続する方(微熱、倦怠感、動悸、息切れ、紫斑、出血しやすい、月経等の出血が止まりにくい等

知られていないのは下の3つだと思います。生理時・妊娠中が「皮膚が過敏な状態」として挙がっていること、腎臓病や血液疾患の既往症が条件に入っていること、そして体調不良が続いているときは避けるよう書かれていることです。

「本品に限らず」という書き方にも注目してください。他社製品でかぶれた経験も含まれます。

2. 使う前の注意

  • 頭髪以外には使用しない(頭髪用の製品です)
  • 眉毛、まつ毛に使用しない(薬液が目に入るおそれ)
  • 顔そり直後は染毛しない。皮膚が細かく傷ついているおそれがあり、刺激等を受けやすくなります
  • 染毛の前後1週間はパーマネントウェーブをかけない。髪を傷めたり、色落ちしたりすることがあります

3番目と4番目は美容室でも同じ考え方です。「今日カラーして、明日パーマ」は避けてください。

3. 使っている最中の注意

項目JHCIAの記載
混合薬液は使用直前に混合し、直ちに使用してください
換気換気のよいところで使用してください
手袋必ず添付の手袋を着用してください
入浴・濡らす染毛中に入浴したり、染める前に髪をぬらしたりしないでください。汗やしずく等で薬液が目に入るおそれがあります
顔・首薬液が顔、首筋等につかないように。ついたときは直ちに水で洗い落とす

「お風呂で染める」という人は多いのですが、JHCIAは明確に避けるよう書いています。

目に入ったとき

目に入ると激しい痛みを生じたり、場合によっては目が損傷(角膜の炎症等)を受けたりすることがあります。万一、目に入ったときは絶対にこすらないで、直ちに水またはぬるま湯で15分以上よく洗い流し、すぐに眼科医の診療を受けてください。

15分以上です。数十秒すすいで様子を見る、ではありません。

異常を感じたとき

染毛中に発疹、発赤、はれ、かゆみ、強い刺激等の皮膚の異常やじんましん、息苦しさ、めまい等の症状が現れた場合には、直ちに薬液をよく洗い流し、すぐに医師の診療を受けてください。

4. 残った薬液は捨てます。保存は危険です

ここは事故につながる部分なので、必ず読んでください。

混合した薬液の残りは効果がなくなります。必ず洗い流して捨ててください。

混合した薬液は保存しないでください。ガスが発生して容器が破裂するおそれがあり危険です。

「半分残ったから次回に」はできません。混ぜた時点で使い切るものです。

保管についても記載があります。「幼小児の手の届かない所に保管してください。誤って飲んだり食べたりすると危険です」「高温や直射日光をさけて保管してください」

5. かぶれはいつ出るのか

箱の注意事項の解説として、JHCIAは症状の時間経過を具体的に書いています。

かぶれがアレルギー性接触皮膚炎(遅延型アレルギー)の場合、典型的には、ヘアカラーした後6時間〜半日くらいたってから弱いかゆみを感じ、その後に強いかゆみ・はれ・赤み・ブツブツなどの皮膚炎症状が出始め、ヘアカラーの48時間後に最も症状がひどくなります。

さらに症状がひどいと、顔全体が腫れたり、頭皮から滲出液(しんしゅつえき)が出たり、薬液等の接触していないところまで皮膚炎が拡大したりすることがあります。

染めた直後に何もなくても、判断は2日後です。

そして繰り返しのリスクについても明記されています。

かぶれと気づかずに、又はかぶれの症状が軽いために使用を繰り返したり、症状が治まった後に再使用したりすると、次第に症状が重くなり、まれに「アナフィラキシー」という重篤なアレルギー反応(全身じんましん、呼吸困難など)等が突然起こることがあり危険です。

かぶれた場合の対応は別記事にまとめています。

ヘアカラーでかぶれたときに何をするか|即時型と遅延型、次回以降の選択肢

6. パッチテストの手順(説明書の記載)

説明書に書かれている手順です。

  1. 使用する薬液を使用法に定められた割合で混合し、テスト液を数滴つくる
  2. 腕の内側に10円硬貨大にうすく塗り、自然に乾燥させる(30分位しても乾かない場合はティッシュペーパー等で軽く拭き取る)
  3. そのまま触れずに48時間放置(時間を必ず守る)。絆創膏等で覆わない
  4. 塗布部に発疹、発赤、かゆみ、水疱、刺激等があった場合は、手等でこすらないで直ちに洗い落とし、染毛しない。48時間以前でも同様
  5. 48時間経過後、異常がなければ染毛する

観察は塗布後30分くらいと48時間後の2回です。「塗って翌朝見る」では足りません。

異常があった場合は「メーカーにご連絡いただくか、皮膚科医の診療を受けてください」とされています。

7. 色の選び方(表示の読み方)

ここでようやく色の話です。

主に製品正面に仕上がりイメージを示す「色番号」や「色味」が書かれています。(メーカーによって色番号が大きいと染まりが暗かったり、反対に明るくなったりします。)製品の裏面や側面に書かれているラインナップなどをみて、明るさ、染まり、色味を確認しましょう。

色番号の大小の意味はメーカーによって逆になります。「前に使った5番と同じつもり」で別ブランドを買うと、想定と違う仕上がりになり得ます。裏面のラインナップで位置関係を確認してください。

8. 自分で染めるか、サロンで染めるか

ここまでを踏まえると、判断材料はこうなります。

自分で染めるサロンで染める
パッチテスト自分で48時間前に実施施術者に相談(必要性は同じ)
後ろ・根元見えない部分は塗りムラが出やすい施術者が塗布
異常時自分で気づいて対応その場で申し出られる
費用安い高い

どちらが正しいという話ではありません。ただ、上の注意事項を守れる環境かどうかは確認してください。特に「48時間前のパッチテスト」を毎回できるかが、自分で染め続けるかどうかの分かれ目になります。

サロン専売品を探す場合

以下は広告です。美容室専売のヘアケア用品・美容家電を扱う通販サイトで、サロンを検索・予約するサイトではありません。当サイトは各商品の効果を検証していません。自分で染めるかサロンで染めるかの判断は、上の「8.」の表と、製品に書かれた注意事項で行ってください。

ビューティーパーク

FAQ

毎回パッチテストは現実的ではありません。

JHCIAの立場は「毎回必ず」です。現実的かどうかで例外が認められる記載はありません。手間を理由に省くのであれば、酸化染毛剤以外の選択肢(半永久染毛料など)を検討する余地があります。

妊娠中は染められないのですか。

「頭皮あるいは皮膚が過敏な状態になっている方(病中、病後の回復期、生理時、妊娠中等)」は使用しないでください、と記載されています。当方は医療の判断ができません。個別のご事情は産婦人科医・皮膚科医にご相談ください。

お風呂で染めてはいけませんか。

JHCIAは「染毛中に入浴したり、染める前に髪をぬらしたりしないでください」と明記しています。理由は「汗やしずく等で薬液が目に入るおそれ」です。

余った薬液はとっておけますか。

いいえ。「混合した薬液は保存しないでください。ガスが発生して容器が破裂するおそれがあり危険です」とされています。

カラーとパーマを同じ日にしたいのですが。

説明書には「染毛の前後1週間はパーマネントウェーブをかけないでください」とあります。理由は「髪を傷めたり、色落ちしたりすることがあります」です。

参照した一次情報

  • 日本ヘアカラー工業会(JHCIA)「【ヘアカラーご購入前】箱に書かれている表示を確認しましょう」 jhcia.org
    2026年9月12日確認。共通の注意事項、色番号の表示、かぶれの時間経過、アナフィラキシーに関する引用はこのページに基づきます。
  • 日本ヘアカラー工業会(JHCIA)「【ヘアカラーご購入後】箱の中身を確認しましょう」 jhcia.org
    2026年9月12日確認。使用しないでください該当者、使用前・使用時・取扱い・保管の注意、パッチテストの手順に関する引用はこのページに基づきます。

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この記事は毛髪診断士である当サイト運営者が執筆しました。医師ではなく、診断や治療の判断はできません。上記の確認日以降にJHCIAの記載が変わっている可能性があります。実際のご使用にあたっては、お使いになる製品の使用説明書を必ずお読みください。

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