「無料鑑定」から高額になる流れがあります|占いサイトの相談は年1,000件超、8割が女性

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結論:「無料」で登録したあと、やりとりが有料に切り替わるところで高額になります

国民生活センターによると、占いサイトやアプリに関する相談は全国の消費生活センター等に年間1,000件以上寄せられ、2019年度以降増えています。8割が女性です。

相談で払ってしまった金額の平均は122万4,107円でした。入口はほとんどが「無料」です。

1. 払ってしまった金額

2016年度以降の相談のうち、支払った金額が分かるもの(2,500件)の内訳です。

既に支払った金額 割合
1円以上1万円未満 12.9%
1万円以上10万円未満 24.2%
10万円以上100万円未満 34.1%
100万円以上500万円未満 22.6%
500万円以上 6.2%

100万円以上が約3割です。性別では男性1,268件、女性5,838件で、40歳代・50歳代の相談が多く、女性では60歳代・70歳以上の割合が増える傾向にあります。

2. どうやって高額になるのか

資料が紹介している事例を、流れに沿って並べます(受付年月・年代は資料の記載)。

事例 入口 その後 支払った額
1(2020年6月、50歳代女性) 体験ページで名前と生年月日を登録 2日間の無料期間のあと、メッセージ1通あたり1,500円分のポイント。当選番号を導くため特定の言葉を1文字ずつ送らされる 約17万円+約38万円
2(2020年2月、50歳代女性) 「無料鑑定」の広告 三つの「徳」のうち最後の一つが授からず、無料期間後も継続。プリペイド型電子マネーでポイント購入 4か月で300万円
3(2020年8月、50歳代男性) 無料と思ってアプリをインストール 無料は最初の3日間だけ。退会したらやりとりの記録がすべて消えた 3万2,000円
4(2020年6月、10歳代女性) 「10分間無料」の電話占い 「あと1分」のアナウンス後も占い師が話し続け、自分から切れず30分以上 1万円以上の請求
5(2020年5月、60歳代女性) SNS広告の無料占い 名字だけ入力したら会員登録完了のメール。知らないサイトからメールが数十件 —

3. 国民生活センターが挙げる4つの問題点

  1. 無料のつもりが有料のやりとりに誘導されている。結果が出る前に無料期間が過ぎ、「あと少し」と言われて有料ポイントが必要なやりとりへ進まされる。電話では無料時間を過ぎても相手が話し続け、切れない。
  2. 自分だけに向けた言葉と思わせるメッセージが、多数の人に届いている。「2万人に1人の幸運の持ち主」「選ばれし者のみを鑑定している」などの文面が、実際は同様に大勢へ送られている。
  3. 数字や記号、特定の言葉を延々と送らされて支払いが増える。祈りの言葉を唱えた合図に漢字を1文字ずつ送る、といった指示で、やりとりが引き延ばされる。
  4. やめたいと思っても引き止められる。「今やめるとこれまでのやりとりのすべてが無駄になる」「鑑定を最後まで受けないと不幸になる」と言われる。

4. 支払い方法にも傾向があります

支払い方法 割合
クレジットカード等(2か月内払い・包括信用) 47.2%
銀行口座への振込等(即時払) 45.9%
プリペイド型電子マネー等(他の前払式) 6.8%

資料は、プリペイド型電子マネー等の割合が増加傾向にあると書いています。コンビニで電子マネーのカードを買うよう指示されたら、立ち止まる合図です。

5. 身を守るための4つの行動

国民生活センターのアドバイス 具体的には
無料だからと気軽に個人情報を入力しない 氏名、生年月日、メールアドレスを入れると、有料のやりとりへの誘導や迷惑メールにつながる
メッセージが届いても安易に返信しない 良い言葉が書かれていても、同じ文面が大勢に届いている
言葉をうのみにして続けない 引き止められてもきっぱりやめる。やりとりはスクリーンショットで保存する(退会すると見られなくなることがある)
おかしいと感じたらすぐ相談する 消費生活センター、警察、弁護士会。消費者ホットラインは「188」

事例3では、退会したらやりとりの記録がすべて消え、手元にはレシートしか残りませんでした。退会する前に保存が順番です。

実務としてやること

  1. 「無料鑑定」「無料診断」の広告から、氏名や生年月日を入力しない。
  2. 占いを使うなら、料金表が公開されていて、1分や1通あたりの単価が分かるところを選ぶ。
  3. 使う金額の上限を先に決める。
  4. お金や当選を約束する相手とは、やりとりを続けない。
  5. 電子マネーのカードを買って払うよう言われたら、支払う前に家族か188に相談する。
  6. トラブルになったら、退会する前にやりとりを保存する。

よくある質問

払ってしまったお金は戻りますか

個別の事情によります。国民生活センターは、やりとりの内容が返金を求めるための証拠になるとして、保存を呼びかけています。早めに消費生活センターへ相談してください。

占いそのものが違法なのですか

いいえ。資料が問題にしているのは、無料を入口に有料のやりとりへ誘導し、引き延ばし、引き止める手口です。

電話占いも同じですか

資料には電話の占いの事例(事例4)が含まれています。無料時間があっても、相手が話し続けると切りにくくなります。料金の数え方は別の記事でまとめています。

参照した一次情報

  • 独立行政法人国民生活センター「それって占い?!占い師や鑑定士を名乗る者から次々とメッセージが届いてやめられない-占いサイトのトラブルに注意-」(令和2年11月26日) kokusen.go.jp(PDF)
    2026年10月1日確認。年間1,000件以上・8割が女性、相談事例5件、問題点4つ、アドバイス4つ、消費者ホットライン188、2016年度以降の契約当事者の属性、既支払金額の分布と平均122万4,107円、支払い方法の割合はこの資料に基づきます。資料は2020年時点のものです。

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この記事は国民生活センターの公表資料を整理したものです。個別のトラブルは消費者ホットライン「188」にご相談ください。

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