熱中症警戒アラートはWBGT33、特別警戒は35|暑熱避難施設が開く条件

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結論:アラートの基準は気温ではなく「暑さ指数33」です

熱中症警戒アラートは、気温何度で出る、というものではありません。環境省の記載です。

熱中症の危険性に対する「気づき」を促すものとして、府県予報区等内において、いずれかの暑さ指数情報提供地点における、翌日・当日の日最高暑さ指数(WBGT)が33(予測値)に達する場合に発表します。

そして、その上の段があります。

(熱中症特別警戒アラートは)都道府県内において、全ての暑さ指数情報提供地点(気候変動適応法施行規則の別表情報提供地点の欄に掲げるものを除く。)における、翌日の日最高暑さ指数(WBGT)が35(予測値)に達する場合等に発表します。

1. 2つのアラートの違い

項目熱中症警戒アラート熱中症特別警戒アラート
基準日最高WBGT 33日最高WBGT 35
範囲府県予報区等内のいずれかの地点都道府県内の全ての地点
対象翌日・当日翌日
性格「気づき」を促すもの広域的に過去に例のない危険な暑さ等

「いずれかの地点」と「全ての地点」という違いが決定的です。特別警戒アラートは、県内のどこも逃げ場がない状況を指しています。

2. 特別警戒アラートで「施設が開く」

これを知らない人が多い部分です。

事前に市町村長が市町村(市町村には特別区を含む。)の区域内に存する施設を指定暑熱避難施設として指定している場合には、熱中症特別警戒情報が発表される際、当該指定暑熱避難施設が開放されます。

いわゆるクーリングシェルターです。指定されているかどうかは市町村によります。お住まいの市区町村のページでご確認ください。当サイトでは個々の自治体の指定状況を確認していません。

3. 発表のタイミングは1日3回

環境省のサイトには次の注記があります。

※地図の更新は1日3回です。5時に「きょう」の地図、14時と17時に「あす」の地図を更新します。

前日の夕方に「あす」が分かる、という運用です。イベントや屋外作業の可否は、前日17時の段階で一度判断できます。

4. 暑さ指数は場所ごとに大きく違います

環境省は繰り返しこう書いています。

個々の場所の暑さ指数(WBGT)は、環境によって大きく異なりますので、身近な場所における暑さ指数(WBGT)を「熱中症予防情報サイト」で確認することや、黒球の付いたWBGT測定機器等を用いて独自に測定することをお勧めします。

全国の情報提供地点は841地点とされています。アラートが出ていない地域でも、自分のいる場所が危険なことはあります。逆も同じです。

「黒球の付いた」というのが要点で、気温計だけでは暑さ指数になりません。日射と輻射熱を拾うために黒球が必要です。

5. 熱中症とは何か(環境省の定義)

熱中症とは、体温を平熱に保つために汗をかいた際、体内の水分や塩分(ナトリウム等)の減少や血液の流れが滞ることのほか体温が上昇して重要な臓器が高温にさらされることにより発症する障害の総称です。

そして「熱中症は死に至る可能性がありますが、予防法を実践することで防ぐことができます」とされています。

なりやすい方として挙げられているのは、高齢者、こども、持病のある方、からだに障がいのある方、肥満の方等です。

6. アラート発表時にやること

  1. 屋内では、エアコン等を適切に使用し、涼しい環境で過ごす
  2. こまめな休憩や水分補給・塩分補給
  3. 身近な場所での暑さ指数(WBGT)を確認した上で、涼しい環境以外では、原則運動は行わない等の対策
  4. 熱中症になりやすい方への見守り・声かけ

環境省は補足として、衣服を緩めること、皮膚を濡らしてうちわや扇風機であおぐこと、氷やアイスパックなどで冷やすことも対策として考えられるとしています。

7. 管理者・経営者に名指しの指示があります

特別警戒アラートのキーメッセージです。

校長や経営者、イベント主催者等の管理者は、全ての人が熱中症対策を徹底できているか確認し、徹底できていない場合は、運動、外出、イベント等の中止、延期、変更(リモートワークへの変更を含む。)等を判断してください。

警戒アラートの側でも、「管理者がいる場所やイベント等については、責任者が、暑さ指数(WBGT)等の実測の上、適切な熱中症対策が取れていることの確認をお願いいたします」とされています。

実測を求められているのがポイントです。サロン、教室、屋外イベントを運営しているなら、測定機器を置くかどうかを検討する価値があります。

8. 店舗・事業所で決めておくこと

  1. 前日17時に翌日のアラートを確認する担当を決める
  2. 特別警戒アラートが出た場合の中止・延期の判断基準を先に決めておく
  3. 店舗内のWBGTを実測するかどうかを決める(黒球付き)
  4. お住まいの市区町村に指定暑熱避難施設があるか調べておく
  5. 停電時の代替手段を考えておく(エアコンが止まる状況が最も危険です)

停電への備えはこちらで整理しています。夏の停電は、暑さ対策と直結します。

停電時に扇風機などを動かす電源

以下は広告です。当サイトでは、これらの製品を暑熱環境で使用して検証したわけではありません。冷房機器が動くかどうかは消費電力によります。仕様・価格・在庫は変更されることがあるため、必ず公式サイトで最新の内容をご確認ください。優劣を示すものではなく、選択肢として並べています。

停電時の電源を確保する場合:Jackery(ジャクリ)のポータブル電源

備蓄品をまとめて用意する場合:防災士監修の防災グッズ44点セット

FAQ

気温何度でアラートが出ますか。

気温ではなく暑さ指数(WBGT)が基準です。警戒アラートは33、特別警戒アラートは35(いずれも予測値)とされています。

アラートが出ていなければ安全ですか。

いいえ。環境省は個々の場所の暑さ指数は環境によって大きく異なるとしています。身近な場所での確認や実測が勧められています。

いつ発表されますか。

地図の更新は1日3回で、5時に「きょう」、14時と17時に「あす」とされています。

涼しい場所がない場合は。

市町村が指定暑熱避難施設を指定している場合、熱中症特別警戒情報の発表時に開放されます。指定の有無は市区町村にご確認ください。

WBGTは温度計で測れますか。

環境省は黒球の付いたWBGT測定機器等による測定を勧めています。

参照した一次情報

  • 環境省 熱中症予防情報サイト「熱中症警戒情報とは」 wbgt.env.go.jp
    2026年9月16日確認。暑さ指数33という発表基準と「いずれかの暑さ指数情報提供地点」という範囲、キーメッセージ、熱中症の定義、なりやすい方、発表時の対策、841地点という情報提供地点数、黒球の付いた測定機器に関する引用はこのページに基づきます。
  • 環境省 熱中症予防情報サイト「熱中症特別警戒情報とは」 wbgt.env.go.jp
    2026年9月16日確認。暑さ指数35という発表基準と「全ての暑さ指数情報提供地点」という範囲、指定暑熱避難施設が開放される旨、管理者に対する中止・延期・変更の判断に関する記述の引用はこのページに基づきます。
  • 環境省 熱中症予防情報サイト「熱中症特別警戒アラート・熱中症警戒アラートの発表状況」 wbgt.env.go.jp
    2026年9月16日確認。地図の更新が1日3回であること、5時・14時・17時という時刻に関する注記の引用はこのページに基づきます。

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この記事は当サイト運営者が執筆しました。医療・公衆衛生の専門家による記事ではありません。上記の確認日以降に環境省の記載が変わっている可能性があります。体調に異変がある場合は医療機関へご相談ください。

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